プラズマローゲンのこれまでの研究や効果について調査しました。

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プラズマローゲン徹底解説 » プラズマローゲンに関する論文集

プラズマローゲンに関する論文集

プラズマローゲンを取り上げている数々の論文を紹介しているページです。

プラズマローゲンの論文内容の概要

プラズマローゲンは、老化促進マウスの神経幹細胞や前駆細胞から新たな神経細胞が分化することを促進。 プラズマローゲンの投与で、神経細胞が新たに生まれるためアルツハイマー病の改善が期待できると考えられています。

体の免疫力を上げるのに必要不可欠といわれる免疫ビタミン(リポポリサッカロイド)によって起きる神経の炎症や、 アミノ酸からなる小さな小さなタンパク質(脳内アミロイドβ(Aβ)タンパク)の脳内蓄積を抑えることが分かっています。脳内にタンパク質が蓄積してしまうことは、 認知症を引き起こす原因になります。ですので、プラズマローゲンがタンパク質の蓄積を抑えることは、 認知症予防につながると考えられています。

また、海馬の中にアミノ酸からなる小さな小さなタンパク質を注入すると学習記憶障害を起こすことが分かっています。一方で、プラズマローゲンを投与すると学習記憶障害を起こしにくく、神経炎症が起こりにくいことが証明されています。

以下、プラズマローゲンに関する論文について読み解いていきます。

プラズマローゲン、認知症関連の症状に効果あり

Enzymatic measurement of ether phospholipids in human plasma after hydrolysis of plasma with phospholipase A1
Shiro Mawatari, Seira Hazeyama, Tomomi Morisaki, Takehiko Fujino

Practical Laboratory Medicine 10:44–51, 2018の要旨

血漿の中に大部分存在するエタノラミンプラズマロゲン(plsPE)。この論文には、plsPEがアルツハイマー病、パーキンソン病やその他疾患において正常者以上に数値を低下させることを発見したと記述されています。この数値低下の効果より、血漿のePE(エタノラミンエーテルリン脂質)測定は今後さらに必要とされると予想されます。

Practical Laboratory Medicine 10:44–51, 2018

1mgのプラズマローゲンが、軽度認知障害患者の認知機能を改善

藤野武彦、山田達夫、朝田隆、市丸みどり、坪井義夫、若菜智香子、馬渡志郎 プラズマローゲン研究会、五反田リハビリテーション病院、メモリークリニックお茶の水、BOOCSホリスティッククリニック東京、福岡大学 医学部 神経内科科学、BOOCSクリニック福岡、レオロジー機能食品研究所

Effects of Plasmalogen on Patients with Mild Cognitive Impairment: A Randomized, Placebo-Controlled Trial in Japanの要旨

この論文では、プラズマローゲン1mgの経口摂取した軽度認知障害患者の認知機能改善可能性を報告しています。研究内容は、軽度認知障害患者に対して日本の認知症診断検査を行ない、結果を項目ごとに検証したもの。軽度認知障害患者178名の分析を行い、24週間の各項目点数の変化を検証する方法が行なわれています。ホタテ由来のプラズマローゲン1mg/日摂取するグループと、有効成分を含まない薬を服用するグループ(プラセボ群)を二分して検証しています。

結果として、プラズマローゲン治療を受けた患者は有意な改善を示し、プラセボ群は有意な改善を示しておりません。むしろ、プラセボ群は有意な悪化が見られました。

Effects of Plasmalogen on Patients with Mild Cognitive Impairment: A Randomized, Placebo-Controlled Trial in Japan

プラスマローゲン、重症の動脈硬化症にも有意的効果

Plasma and Erythrocyte Membrane Plasmalogen Diminished in Severe Atherosclerotic Patients Undergoing Endovascular Therapy Hirotaka Noda, Shohei Moriyama, Kei Irie, Kazumasa Fujita, Taku Yokoyama, Mitsuhiro Fukata, Takeshi Arita, Keita Odashiro, Toru Maruyama, Shiro Mawatari, Takehiko Fujino, Koichi Akashi

MEMBRANE 42 (6): 242-249, 2017の要旨

この論文では、血漿中および赤血球膜内のプラスマローゲンは重症の動脈硬化症では低下することが報告されています。

プラズマローゲンは、身体のなかに広く存在するリン脂質であり、個体の内に抗酸化作用を持つと予想されています。ですが、今までリン脂質と密接な関係の動脈硬化とプラズマローゲンの関係は十分な研究がされていませんでした。

この論文の研究内容は、血管内の治療を必要とする重症の動脈硬化症患者20名と対照者20名の血漿プラスマローゲン濃度と赤血球膜プラスマローゲン含量を比較したものです。動脈硬化症患者20名は、血漿プラスマローゲン濃度が有意に低下。赤血球膜の方に関しても有意に低下していたと記述されています。

ですが、プラズマローゲンが動脈硬化の重症化の指標の1つになるかそうかは、今後さらに検討を要すると明らかにしています。

MEMBRANE 42 (6): 242-249, 2017

ホタテ由来精製プラズマローゲン、中等度のアルツハイマー病患者に効果

第36回 日本認知症学会 学術集会での発表内容
市丸みどり、馬渡志郎、新福尚隆、安松聖高、若菜智香子、斉藤和之、藤野武彦 BOOCSホリスティッククリニック東京、レオロジー機能食品研究所、BOOCSクリニック福岡、福岡聖恵病院、プラズマローゲン研究会

ホタテ・プラズマローゲンの中等度、重度アルツハイマー病への効果と血中濃度の変化の要旨

この論文では、ホタテ・プラズマローゲンの経口投与によりミニメンタルステート検査(認知症診断検査)で中程度のアルツハイマー病患者に有意な効果があったと報告しています。

論文内容は、中等度、重度アルツハイマー病患者を対象に、ホタテ由来精製プラズマローゲン(Pls)1.0mg経口投与試験結果を明記しています。記憶機能改善と血中プラズマローゲンの濃度上昇が見られています。

中程度および重度のアルツハイマー病患者計68名に、3ヶ月間プラズマローゲン0.5mgを経口投与する前後比較研究になります。中等度のアルツハイマー病患者は有意な効果は大きく見られたものの、重度のアルツハイマー病患者は中等度ほどあまり見られませんでした。

この研究から、ホタテ由来精製プラズマローゲンは軽度アルツハイマー病のほかにも、中等度のアルツハイマー病患者にも認知機能改善効果があると考えられています。

ホタテ・プラズマローゲンの中等度、重度アルツハイマー病への効果と血中濃度の変化

ホタテ由来精製プラズマローゲン、軽度認知障害患者に効果

Efficacy and Blood Plasmalogen Changes by Oral Administration of Plasmalogen in Patients with Mild Alzheimer’s Disease and Mild Cognitive Impairment: A Multicenter, Randomized, Double-blind, Placebo-controlled Trial Takehiko Fujino, Tatsuo Yamada, Takashi Asada, Yoshio Tsuboi, ChikakoWakana, Shiro Mawatari, Suminori Kono

EBioMedicine 17: 199-205, 2017の要旨

この論文では、ホタテ由来精製プラズマローゲンの経口投与で、軽度アルツハイマー病患者の記憶機能改善があることが考えられると報告しています。

軽度アルツハイマー病と軽度認知障害を対象に、認知機能の改善と血中プラズマローゲンの変化を検討する研究内容です。

方法としては、参加者の年齢60~85歳の328名にホタテ由来プラズマローゲン1mg摂取グループと有効成分を含まない薬を服用するグループ(プラセボ群)に二分し、経口投与比較するものです。結果、328名のうち276名の試験が終了。どちらのグループも有害事象の報告はありません。

軽度アルツハイマー病患者グループの77歳以下の女性に有意な効果が見られ、プラセボ群との有意差が見られました。

この研究から、ホタテ由来精製プラズマローゲンは軽度アルツハイマー病のほかにも、中等度のアルツハイマー病患者にも認知機能改善効果があると考えられています。

EBioMedicine 17: 199-205, 2017