プラズマローゲンのこれまでの研究や効果について調査しました。
こちらではプラズマローゲンに睡眠改善効果があることや認知症との関連について解説します。
記憶には覚えてもすぐに忘れてしまう短期記憶と自宅の住所のようにいつまでも忘れない長期記憶がありますが短期記憶は長期記憶に置き換わることがあります(記憶固定)。この記憶の固定は脳が働いているレム睡眠時ではなく脳が休んでいるノンレム睡眠時に行われていることが実験によってわかっています。
アメリカにおける研究で1時間の睡眠中に6回以上目が覚めてしまう人はアルツハイマー型認知症患者に多くみられるアミロイドβたんぱく質が多くできる危険性が高いということがわかったそうです。また効率よく眠れた場合は眠れなかった人にくらべるとアミロイドβたんぱく質が少ないこともわかり、質の高い睡眠は認知症を予防し進行も遅らせることができるのではないかと考えられていいます。
参考文献:JAWA Neurology(2013: 70: 587-593)
また米国ロチェスター大のマウスによる実験では脳の隙間を流れている脳脊髄液が脳の老廃物を除去していることや睡眠時にはその隙間が覚醒時の60%以上になることがわかり、睡眠時にアミロイドβたんぱく質を抽入したところ覚醒時の2倍の速さで除去されたそうです。
睡眠の質を高めるということは、現在の脳だけでなく将来の脳の健康にも関わると考えられ、体の細胞膜を形成する成分であるリン脂質の一種プラズマローゲンが注目されています。
プラズマローゲンにはアミロイドβたんぱく質を分解して蓄積を抑える効果があるので、プラズマローゲンを摂ることで睡眠改善や認知症予防・改善効果が期待でき、実際にプラズマローゲンを摂取することで睡眠の途中で目が覚めることが少なくなったという声も多く聞かれます。
またアルツハイマー型認知症患者は血液中のプラズマローゲンが低下していることからプラズマローゲンが脳の根本的機能に大きく関わっていることもわかりつつあり、さらなる研究が進められサプリメントや治療薬として活用できるようになることが期待されています。