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認知症による中核症状の失行障害

認知症には中核症状と周辺症状があります。失行障害はこの中核症状のひとつになります。では、どのような症状が現れるのか見ていきましょう。

中核症状の失行障害はどんな病気か

認知症の中核症状のひとつである失行障害は、特に身体に問題があるわけではないのにもかかわらず、何らかの動作や動きができなくなってしまうことを言います。麻痺が起こって動かしにくくなっている、ということではありません。動作を忘れてしまう、という感覚です。

失行というのは複雑な作業であろうと単純な作業であろうと関係なく起こることがあります。中には、他のことは何でもできるのに、何かひとつだけ特別にできなくなってしまうという人もいるようです。それは、紙に何かをペンで書くことや服を着るときのボタンをとめることのような単純な動作や楽器を弾くなどの特定の行動まで様々です。生活に支障が出てしまう場合もあるので、注意が必要です。
普段から普通に使っていた道具が上手く使用できなくなってしまったり、なんだか動作が上手くできないと言うようなことがあったりしたら失行障害を疑ってみましょう。

主な失行障害の症状

着衣失行

身体に何かの問題は無いが、衣服を着ることが困難になってしまう症状です。裏表逆さま、上下がわからない、などがあります。

観念失行

順序立てて行動する作業が困難になってしまう症状です。順番が分からなくなったり、全くできなくなったりしてしまいます。

構成失行

物の形を表現することが難しくなります。簡単な形を絵にすることができない場合や、文字が書けなくなることがあります。

中核症状の失行障害になる原因

認知症の場合は脳の萎縮が原因だと考えられています。この失行は脳の損傷によっても起きることがあり、頭頂葉の部分や神経部分に関係していると考えられています。認知症によって脳に異変が起きることによって、この失行が起きます。普段なら何も考えなくてもできるような単純な作業でもできなくなってしまうことがあるのです。

中核症状の失行障害の治療法

残念ながら、認知症を完全に治すということは現段階では難しいと考えられています。ですから、この失行を根本的に解決する方法は今のところありません。
しかし、作業療法士や理学療法士の助けを借りて、サポートをしてもらい、日常生活を過ごしやすくするような療法もありますし、周囲のサポートが大切となってきます。

参考サイト・参考文献

「ウルトラ図解 認知症」法研p.24より

「失行」では、手足の麻痺などがないにもかかわらず、簡単な日常動作ができなくなります。服を後ろ前に着たり、上着の袖に足を入れようとするなど、着替えが困難になる「着衣失行」のほか、歯ブラシや箸の使い方がわからなくなる「観念性失行」などがあります。

著者:朝田隆東京医科歯科大学脳統合機能研究センター認知症研究部門 特任教授