プラズマローゲンのこれまでの研究や効果について調査しました。

BACK TO TOP
TOPへ_sp

正常圧水頭症

正常圧水頭症の症状

正常圧水頭症とは、簡単に言えば、頭の中に水が溜まる病気のこと。余分に溜まった水の影響で、認知症に似た症状を発症することがあります。頭の中に水が溜まる症状を総称して水頭症と呼びますが、一般に水頭症の原因は、頭の中の水の圧力を原因として発症するもの。しかし中には、圧力を原因とせずに発症する水頭症もあります。それが正常圧水頭症です。

正常圧水頭症を発症すると、溜まった水の影響で、以下のような症状を呈することがあります。

正常圧水頭症の患者に見られる主な症状

認知症状

意欲や集中力の低下、物忘れなど、いわゆる認知症と似た症状を見せることがあります。

歩行障害

安全かつスムーズに歩行をすることが難しくなることがあります。転倒事故に注意しなければなりません。

失禁

尿意が近くなることがあります。歩行障害を併発している場合には、トイレへの到着が間に合わずに失禁してしまうことがあります。

なお、正常圧水頭症の多くは高齢者に発症するため、家族は患者を認知症と誤認してしまうケースも少なくありません。しかしながら後述しますが、正常圧水頭症は別名「治る認知症」。適切な診断、適切な治療を受けることにより、徐々に症状が快方へ向かう病気です。

正常圧水頭症の原因

正常圧水頭症は、頭部外傷や疾患で生じる場合と、原因不明で生じる場合の2種類があります。高齢者によく見られる正常圧水頭症の原因の大半は、後者、原因不明のタイプです。

頭部外傷・頭部疾患が原因の正常圧水頭症

頭部に外傷を負った際や、頭部に疾患を負った際(くも膜下出血など)に生じることがある正常圧水頭症。専門的には「続発性」正常圧水頭症と言います。

原因不明の正常圧水頭症

高齢者に多く見られる正常圧水頭症で、原因が不明なタイプのもの。症状は、とても緩やかに進行します。専門的には「特発性」正常圧水頭症と言います。

正常圧水頭症の治療法

正常圧水頭症の原因である「頭部に溜まった水(髄液)」を外科的に抜くことにより、症状は快方へと向かいます。

頭部に溜まった水を抜く外科治療

カテーテルを使用して頭部に溜まった水を排出します。排出法は主に3種類。頭部から腹腔へ水を排出する方法を「脳室ー腹腔シャント」、頭部から心房へ水を排出する方法を「脳室ー心房シャント」、腰椎から腹腔へ水を排出する方法を「腰椎ー腹腔シャント」と言います。

近年は「腰椎ー腹腔シャント」が多く選ばれる傾向があります。

正常圧水頭症は「治る認知症」

アルツハイマー型認知症や脳血管性認知症、レビー小体型認知症などは、一度発症すると、これを治すことができません。症状の進行を緩やかにしたり、各種の症状を対症療法で緩和したりする方法が主流です。

一方で正常圧水頭症(特発性正常圧水頭症)が原因で生じた各種の症状は、適切な治療を受けることにより、徐々に快方へと向かいます。そのため、正常圧水頭症のことを「治る認知症」と呼ぶ医療従事者もいます。

治療による改善率は以下の通りです。

  • 認知症状…30~80%
  • 歩行障害…60~90%
  • 失禁…20~80%

高齢者の場合、他の認知症を併発していることがあるので、正常圧水頭症に限定した正確な統計を取ることができません。そのため改善率の統計幅が非常に大きくなってしまうことは避けられないのが現状です。

ただし、他の認知症の改善率が理論上0%であることに鑑みれば、正常圧水頭症が医療従事者の間で「治る認知症」と呼ばれている理由も分かるでしょう。

参考サイト・参考文献

「認知症の9大法則 50症状と対応策」法研p.169より

正常圧水頭症の原因は、脳脊髄液が脳室に過剰にたまって脳を圧迫する。 好発年齢・性別に関して、70歳代以上で男性がやや多い。進行の特徴は、ゆっくり進行することが多いが、急に悪化することもある。症状の特徴は、歩行障害、物忘れなどの認知症上、失禁などが起こる。対処・治療法は、脳せき髄液を排出させる「髄液シャント術」などを行う。

著者:杉山孝博・川崎幸クリニック院長