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記憶の仕組みと認知症

記憶のメカニズム

記憶のメカニズムは大きく分けて「記銘」「貯蔵」「検索」の3つの段階で構成されています。

目や耳から得た情報は、まず脳の中心部にある「海馬」という場所に一時的に保存(記銘)されます。そこから約1ヵ月かけて必要な情報と不必要な情報に分けて、必要な情報と判断されたものだけを大脳皮質に移し(貯蔵)、識別されたときに不必要と判断された情報は消去。貯蔵された情報は脳内で思い出す事(検索)ができるというメカニズムです。

しかし認知症になってしまうとこれらの過程がすべて傷害されてしまい、物事を覚えることや思い出すのが難しくなってしまいうのです。

認知症はすべての記憶を奪うのか

多くの人が「認知症=記憶が全部なくなってしまう」と考えてがちですが、そんなことはありません。

そもそも記憶は言葉にできる記憶・意識して覚えている記憶「顕在記憶」と、言葉にできない記憶・体が覚えている記憶「潜在記憶」の2つに分けることができます。

このうち認知症では様々な研究・実験を行ってきた結果、「顕在記憶」は失われやすい記憶であることが分かりました。一方、体が覚えている「潜在記憶」は無意識で覚えているので、認知症でも記憶が残っていることが多く、なかには認知症重症患者だけどショパンを弾ききったという人もいたという報告があるようです。

つまり、認知症になってしまっても今までの記憶全てが無くなるわけではないということが分かります。

失われる記憶

認知症になると失われやすくなる記憶「顕在記憶」のなかでもいくつか種類があるので紹介していきます。

エピソード記憶

例えば遊園地に行ったことのある人は、月日が経ったあとに写真を見ると「1年前に行った遊園地のときの写真だ」と、ふと思い出す事ができるでしょう。自分が体験したのを脳が覚えていて、必要なときに思い出せる記憶のことをエピソード記憶と言い、認知症患者の多くの人が失ってしまうと言われています。

意味記憶

エピソード記憶と違い、体験ではなく学習による記憶を意味記憶と呼びます。一般的な知識や常識に関する記憶のことです。たとえば「太平洋は世界で1番大きな海」という記憶。これはこの目で確かめたわけではなく、情報のみを記憶していることがわかりますよね。

これらの記憶が働かなくなると「ご飯をしっかりと食べたかどうか(エピソード記憶)」「この人は息子だ(意味記憶)」などと言い出してしまうようです。

失われにくい記憶

失われにくい記憶の潜在記憶は、「言葉にできない記憶」「普段意識することのない記憶」と呼ばれています。そんな潜在記憶にも種類があるのです。

手続き記憶

手続き記憶とは体が覚えていることを言います。例えば自転車。一度、自転車に乗れる様になった人が長い期間もの間、自転車に乗らなかったとしてもなぜか乗れてしまいます。それは体がバランスのとり方、足の運び方を覚えているからで、いちいち意識して思い出しているわけではありません。これはあらゆる研究結果でも発表されており重度の認知症の人でも失われづらいものだということが発表されています。

プライミング

もう1つ忘れられづらい記憶として挙げられているのが「プライミング」。プライミングとは最初に受けた刺激と後に受けた刺激が合わさって思い出すというメカニズムです。例えば「病院」を教えたとします。その次に病院内で働いている男性で多いのは「医師」、女性で多いのは「看護師さん」と職業を関連付けることで、病院というイメージに影響を受けて医師と看護師を思い出すという仕組みになっています。

これらの記憶の性質を上手く使いわけると、認知症患者もサポートする家族も余裕をもった介護をすることが可能です。また認知症になると近い記憶より昔の記憶の方が鮮明に残るという傾向もあるので、本人が昔から慣れ親しんだものを利用していくと良いでしょう。