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まだら認知症

まだら認知症の症状

まだら認知症は、病名ではありません。認知症の症状がまだらに生じることから、これを総称してまだら認知症と呼びます。一般に、何らかの原因で脳細胞の一部が死滅したときに、まだら認知症を発症します。

まだら認知症の患者に見られるさまざまな症状

認知状態がまだらであれば、総称的にまだら認知症と呼ばれます。その症状の現れ方は患者によってさまざま。以下、よく見られる症状の具体例を見てみましょう。

モノを置いた場所を忘れる日もあれば忘れない日もある

たとえば、印鑑や通帳、鍵など、貴重品を置いた場所を忘れる日がある一方で、問題なく思い出せる日もあります。

モノの用途や名前を忘れたにも関わらず、そのモノを正しく使える

たとえば、ハサミの用途や名前を忘れてしまったにも関わらず、ハサミを正しい用途で正しく使える、などの症状が見られることがあります。

朝は調子が悪い一方で、昼過ぎには調子が良くなる

たとえば、起床直後は会話もできないほどの重度の認知症状を見せることがある一方で、昼過ぎや夕方になると流暢に会話ができるようになることがあります。

以上のように、「できる時もあるし、できない時もある」「できる事もあるし、できない事もある」など、各種の能力が時と場合により混在している状態がまだら認知症です。

まだら認知症の原因

まだら認知症の主な原因は、脳の血流低下や、脳卒中などによる一部の脳細胞の壊死です。

脳の血流低下

脳が正常に活動するためには、脳に適切な酸素と栄養素が運ばれてくることが必要。脳に酸素と栄養素を運ぶ役割を担っているのは血液です。よって血流が低下すると脳の酸素と栄養素が不足し、認知機能が低下することがあります。

一般に、まだら認知症を生じていない健常者であっても、朝は脳の血流が低下しがち。まして認知機能全般に低下傾向が見られる高齢者においては、特に朝と昼過ぎにおける認知機能が、血流の影響により著しく違うことがあります。

脳卒中などによる一部の脳細胞の壊死

脳梗塞やくも膜下出血などが原因で脳細胞の一部が壊死してしまった場合、壊死した部分の機能は失われますが、壊死していない部分の機能は正常なままです。この影響により、できる事とできない事が生じるなど、まだら認知症の症状を見せることがあります。

なお、脳卒中などの影響による認知機能の低下のことを、専門的には脳血管性認知症と呼びます。

まだら認知症の治療法

脳の血流低下を原因としたまだら認知症の場合、血流が回復すれば症状が緩和します。よって特段に治療の必要はありませんが、患者の状態に応じて医師から薬を処方されることもあります。

一方で脳卒中などを原因としたまだら認知症においては、通常、何らかの治療が行われます。治療の種類は、主にリハビリと薬物処方です。

リハビリ

脳梗塞等によって死滅した脳細胞は、二度と蘇ることがありません。しかしながら、リハビリを通じることにより、他の脳細胞が死滅した脳細胞の代替的な機能を持つことがあります。脳梗塞発症直後に会話や歩行が困難だった患者が、長期的なリハビリを経て会話も歩行も可能になる例は、枚挙にいとまがありません。

患者の状態に応じ、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士等から適切なリハビリを受けることになります。

薬物処方

脳卒中、特に脳梗塞は再発しやすい病気です。再発の都度、認知機能も身体機能も低下していくため、再発予防を目的とした治療は欠かせません。

再発予防のための治療法は、主に薬物の処方。主に、抗凝固薬(血液をサラサラにする薬)や、降圧剤(高血圧を抑える薬)などが処方されます。

参考サイト・参考文献

「認知症の9大法則 50症状と対応策」法研p.26、27より

ふつうの状態が多く残っていて、常識的でしっかりした生活をしている人ほど、まだら症状でおかしな言動がみられたときに、周囲の人は、ほかのことはできるのに、どうしてこんなことができないのだろう、と歯がゆく感じてしまうかもしれません。しかし、叱ったり強い口調で否定したりしても、効果はありません。ここは、認知症の症状なのだから仕方がないと割り切る気持ちを持っていただきたいと思います。

著者:杉山孝博・川崎幸クリニック院長